MSX3メモ ~マラソン・トレラン・登山のあれこれ~

アルコールを中和するために走るおっさんが登山やマラソンのことをメモするブログ。マンガゲームウイスキーについても語る!

【生ハム原木生活】生ハム原木(6㎏)を買って1か月、解体するまでの全記録~生ハム原木を買うべきか悩んでいるあなたへ~

買っちまった…。生ハム原木!!

f:id:msx3:20170412211242j:plain

2017年4月4日、楽天スーパーセールで賞味期限間近の生ハム原木が半額の7,400円になっていました。(※豚の足1本の事を原木と言います。見た目が木みたいだから??)

僕は生ハムが大好きで、以前から原木購入しようか悩むものの、1万円以上する価格を前に購入に踏み切れないでいたのですが、「半額」に目がくらみ、勢いで買ってしまいました。6kgの原木(骨なし)で7,400円は安い。これは買うしかないでしょ。

f:id:msx3:20170404164950p:plain

 

「めしや」というショップで買いました。以前もここで切り落とし生ハム買ったことがあります。楽天市場では割と古くからあるショップで、時々猛烈に安い商品があるので定期的にチェックしています。

僕が買った原木は今でも売っています。ちょっと値上がりしていますね。


 

このエントリを書いているのは購入から約1か月経過した5月10日です。生ハム原木を購入してから約1か月の感想を記録しました。多くの皆さんが思っているだろう「生ハム原木はお得なのか?買うべきなのか?」に答えるエントリになればと思います。

生ハムが届く。デカさに驚く。

f:id:msx3:20170412211240j:plain

4月8日頃、注文した生ハムが届きました。サイズと重さにびっくりします。物凄い迫力です。

f:id:msx3:20170412211241j:plain

小学5年生の次男に持たせてみました。比較用にCDも。デカいです。

f:id:msx3:20170412211249j:plain

ラベルによると、重さは6.36㎏あるようです。骨なしですが分厚い皮がありますので、可食部は5kgほどでしょうか。

ちなみに僕が注文したものは「賞味期限が5月7日まで」というものでした。ラベルを見ると、仕込んだのが2015年9月30日、骨抜きパッキングされたのが2016年9月7日、賞味期限が2017年5月7日ということのようです。9カ月熟成の意味がちょっとよくわかりませんが、作り始めから結構経っているんですね。そして賞味期限まで1か月ほどですが、元々保存食なので賞味期限はあって無いようなものでしょうから、あまり気にしていません。

生ハムホルダーを作る

購入した生ハムは原木のみなので、固定してカットしやすくするためのホルダーを別途用意しなければなりません。

こういうセットを買えば楽なんですが。

ネットで安いもの売ってないか一応探しましたが、楽天にもAmazonにもありませんでした。生ハムにセットで付いてくるホルダーなんてどうせ適当にカットされた材木をネジで止めるだけの安物だろうから、そういうのが安価に出回っているかと思いましたが、意外にも無いようです。

仕方ないので、DIYすることにします。

f:id:msx3:20170412211245j:plain

カインズホームで端材を買ってきて、ネジやら釘やら使って作ったのがこちら。

よくある生ハム原木と違い、購入したものが骨なしのずんぐりしたタイプだったので、それに合わせてサイズは小さめにしました。材料費は金具とかネジも入れて700円ほど。安く出来ました。

f:id:msx3:20170412211247j:plain

生ハムをセットするとこんな感じ。金具の位置がイマイチあっていませんが、横板で固定されているので気にしない。

f:id:msx3:20170412211248j:plain

逆にしてセットすることも想定したデザインです。

f:id:msx3:20170412211246j:plain

裏側には、骨付き原木を買ったときに足を紐で固定するためのネジも付けましたよ。U字型にして取り付けた金具も、今回の原木にははっきり言って不要なんですが、将来骨付きの原木買っても対応できるようにとの配慮です。先を見据えています。

ちなみに、制作時間は1時間程度かかりました。見よう見真似ですがまあまあの仕上がりです。

f:id:msx3:20170412211250j:plain

ホルダーができたので、生ハムのビニールを取っていきます。ビニールの中は生ハムの保管用に周りに付いている油でベトベトしていますので、服やテーブルが汚れないように注意が必要です。

生ハムはクール便で届いてしばらく冷蔵庫にて保管していたのですが、室温に慣らす必要があるらしく、1日ほど冷蔵庫から出しておきました。このへんの説明が一緒に付いてくると予想していましたが、この商品に関しては説明書きは一切ありませんでした。ネットからの知識です。

f:id:msx3:20170412211253j:plain

無事生ハム原木をホルダーにセットできました。

生ハムをカットするナイフは、専用のナイフをネットで買うことも考えましたが、家にあったパン切包丁を使ってみたところ普通にカットできそうなので、これを使うことにしました。

f:id:msx3:20170412211252j:plain

試しに端っこをカットして食べてみました。むむむ、肉の旨みが強くておいしい!これから始まる生ハム食べ放題ライフを想像して、期待に胸が膨らみます。 

保管方法で悩む 

さて、ホルダーができて一安心ですが、保管をどのようにするかで悩みました。何しろ説明書的なものが何も付属してこなかったので、自分で調べるしかありません。

散々ググって調べましたが、基本的には常温保存でオッケーみたいです。元々生ハムはスペインやイタリアなど高温の地域で保存食として食べられてきた歴史があるので、冷蔵保存の必要は無く、むしろ良くないのが湿度だそうです。湿度が高いとカビの繁殖につながるそうです。同様に温度差も大敵で、これも生ハムが汗をかいて、カビの原因になるのだとか。

f:id:msx3:20170412211255j:plain

僕の買った生ハムは骨なしコンパクトタイプなので、入れようと思えば冷蔵庫に入れられるのですが、せっかくホルダーも作ったことだし、キッチンの一角にスペースを確保して常温保存することにしました。

f:id:msx3:20170412211256j:plain

ホコリよけに手拭いをかぶせて保管します。

いよいよ実食

f:id:msx3:20170412211254j:plain

さて、いよいよ生ハムを食べる時が来ました。赤ワイン5リットルも買って準備万端です!

手巻き寿司と一緒に

f:id:msx3:20170412211257j:plain

記念すべき生ハムパーティーの最初のメニューは、手巻き寿司にしました。たまたまですけど。

f:id:msx3:20170412211258j:plain

もうゴキゲンです。最高の気分。

f:id:msx3:20170412211300j:plain

初めての生ハム原木からのカットは、なかなか難しかったですが、慣れてくるとパン切包丁でもうまくスライスできるようになってきました。刃渡り25cmくらいあって、堺の包丁で結構切れ味鋭いやつです。普通の包丁やナイフだとやはり長さが短くて難しいと思います。

f:id:msx3:20170412211259j:plain

原木からのカットはどうしてもスーパーで売っているような極薄スライスにはできなくて、やや厚めで大きさも不揃いになります。薄いければ薄いほど確かに口当たりが良いのですが、この原木からカットした生ハムも本場っぽいというか、肉の味を強く感じられてとても美味です。カットする部分によって、表皮に近い部分は硬め、内側は柔らかいなど食感も様々です。塩気は思ったほど強くなく、いくらでも食べられます。混じりっ気なしの豚肉と塩のみの生ハムです。以前安く買った生ハムは発色剤が使われていて、何となく薬っぽい味がしましたが、こちらの原木はそういう雑味が無くて肉の旨みをストレートに感じられます。また脂分は思ったほど無く、あっても除けてカットできるので脂っぽい事もありませんでした。

そんなこんなで、スライスした生ハムは家族でワイワイ言いながらそのまま食べたり、レタスといっしょに手巻きずしに巻いたりしてどんどん食べましたが、原木はほとんど見た目が変わらりません。かなり食べたけど、まだほんの一部しか減っていません。原木すげえ。

f:id:msx3:20170412211301j:plain

食べ終わった後は、このように切り出した油や皮の部分で切り口に蓋をして保管します。生ハムの脂が切り口を酸化やカビから保護してくれるそうな。このままラップなどもせずに保管しました。

バケットやパスタとともに

f:id:msx3:20170414201345j:plain

別の日には、ドンクで高級フランスパンを買ってきて、オリーブオイルやクリームチーズといっしょに食べました。クリームチーズとバケットと生ハムなんて、旨いに決まってる。ベストマリアージュでしょう。ワインとの相性も最高!

f:id:msx3:20170414201347j:plain

こちらは、市販の安いパスタソースに生ハムを入れて、生ハムパスタにしてみました。

生ハムの塩気がいい味を出して最高にうまい。もちろん生ハムもそのまま食べ放題です。

ピザとともに

f:id:msx3:20170511100308j:plain

ピザを生地から作って、たくさん生ハムを乗せて焼きました。生ハムの脂が溶け出して最高に旨い。焼くことで風味が変わって楽しめるのも生ハムのいいところですね。

野菜とも相性抜群!

f:id:msx3:20170511100310j:plain

トマトをカットして、生ハムとオリーブオイルを乗せただけのメニューですが、サッパリとしていくらでも食べられます。

カイワレ大根を生ハムで巻いて食べるのもおいしい。カイワレの辛みが生ハムとよく合います。

f:id:msx3:20170511100312j:plain

トマト・カイワレ・生ハム・マヨ。結婚式のメニューのようなお洒落な雰囲気。乗せるだけで簡単に美味しいおつまみになります。生ハム最高!

 

酒もすすむ。

f:id:msx3:20170511100311j:plain

ワイン5リットルもまだ大量に残っていますが、ハイボールが飲みたくて安いウイスキー4リットルも買っちゃいました(3,240円)。ハイボールがまた生ハムに合うんですよ。

余談ですが、うちソーダストリームがあるんで、炭酸作れるんですよね。ソーダストリームおススメですよ。 

 

f:id:msx3:20170511100309j:plain

連日結構な勢いで消費していましたが、まだまだ大量に残っています。生ハム食べ放題最高!幸せな毎日でした。

 

 ・・・だけど、正直言いますと、ここらへんで生ハムに飽きてきました。

 

4月25日 生ハムに白カビ発生!

さて、生ハム食べ放題も何日か続くとどうしたって飽きてきます。実際には数日おきに生ハム大量消費メニューの日を入れていたのですが、そのうち飽きてきて放置する日が増えてきました。

f:id:msx3:20170511100303j:plain

で、3日ほど 放っておいたら、生ハムの断面全体にうっすらと白カビが発生していました。生ハム原木のカビについては事前にネットで知識を得ていたのでそれほどびっくりしませんでした。

f:id:msx3:20170511100305j:plain

これは生ハムの熟成過程で発生するカビと同じものらしいので、衛生的には問題は無いそうですが、でもやっぱり気持ち悪いです。そしてよく見ると青カビもいる。

f:id:msx3:20170511100304j:plain

特に気になるのが、このような割れ目の部分。この原木は骨抜きをしてあるので、一旦原木を開いて、骨を抜いた後閉じてあります。が、時間が経つにつれて閉じた部分が開いてきて、このような谷を作るのですが、この谷間の部分にびっしりとカビが繁殖していました。

f:id:msx3:20170511100306j:plain

谷間部分は大きくカットして、カビが付いた部分を除いて冷蔵庫に保管しました。

f:id:msx3:20170511100307j:plain

そのほかの部分も、カビが付いているところを大きめにカットしてキレイにしました。そしてカットしたところにオリーブオイルを塗って、ラップを密着させて保管することにします。ただ、完全にはカビを除去できていないので、今後に不安を感じる仕上げでした。

気温の上昇が気になりだす

5月に入り、気温がかなり上がってきて、心配になってきました。あれから少し生ハムを食べましたが、はっきり言って飽きてきて、あまり食べたいと思わなくなってきました。そして、3日ほど放置するとすぐにカビが繁殖してきます。その度きれいにするのはとても面倒なので、少し考えましたが、ここで諦めて残りの生ハムを冷凍保存することを決意しました。

ここまで、生ハムを購入してから約1か月です。

原木を解体する

f:id:msx3:20170511100316j:plain

かなりカビていましたので、カビ部分を大きくカットして、きれいな生ハム部分を切り分けていきます。

f:id:msx3:20170511100313j:plain

脚の先の方ですが、やはり切込みが入っていた部分は黒ずんだカビや痛みがありました。きれいな肉だけ取り分けていきます。

f:id:msx3:20170511100314j:plain

かびた部分や皮の部分を大量に捨てました。

f:id:msx3:20170511100315j:plain

食べられる部分は周りにオリーブオイルを塗って、ラップでくるんで冷凍保存します。正直今は食べたくありませんが、また食べたくなったらその時はよろしく!

生ハム原木は買いか?

さて、結論として生ハム原木は買いかどうかですが、これは、ちょっと難しい質問です。良い所悪い所がありますので、みていきます。

まずは良くない点。

保管と管理の手間

ひとつは時期的なものがあります。僕は夏に向かう4月というタイミングで購入したので、保存が厳しかったという印象があります。これが11月とか12月なら、もう少しカビの発生も穏やかで、管理に気を使わなくても良かったと思います。その意味では、冬に買え!というのはひとつの原則である気がします。

そして、それでも恐らく冬でもカビの発生は避けられないと思います。カビが発生したらこまめに掃除して、痛んだところを切り取って・・・というのが結構めんどくさいです。毎日食べていればいいんでしょうが、一般家庭ではやはり毎日生ハムを食べることは無いです。どうしても飽きます。なので、管理することを煩わしいと思わなければ買いということも言えると思います。

カッティングが面倒、薄いほうが正直美味しい

ぶっちゃけ、最初は面白いですけど、しょっちゅう食べてるとカットするのが面倒です。うまくカットするには集中力が要ります。面倒で適当にカットすると厚くて食感の良くない生ハムになります。そうすると美味しくなくて食べなくなるという悪循環。

そして、どんなに上手にカットしても、既製品のように超薄スライスにはなりません。そして僕個人の感想としては、薄い生ハムの方が美味しいと思います。原木を自分でカットして食べるのもとてもおいしいのですが、食べなれてくるとやはり薄い生ハムが恋しくなりました。

次に良かった点

生ハム食べ放題は間違いなく最高の体験!

保管と管理が面倒というのはネガ要素として間違いなくあるのですが、生ハム食べ放題というの素晴らしく魅力的です。これは生ハム好きの人は一度は体験すべきだと思います。その意味で原木は一度は買ってみてほしい。

最後まで食べきれれば、コスパもいい

なかなか家族だけでは食べきれる量ではないです。ご近所や友達同士の集まりなど頻繁にやって、みんなでワイワイ食べきる!というのが最高の消費の仕方だと思います。盛り上がるし、エンタメ感がある食材です。ヒーローになれます。最後まで美味しく食べきれれば、コスパ最高なのが生ハム原木です。うちは、タイミングが合わずにお友達なんかは呼べませんでした…。

 

以上が、僕が感じた生ハム原木の感想です。

最初は、最高だと思いました。絶対、無くなったらまた買うと思っていました。でも、しばらくすると飽きてきました。管理も面倒になりました。

また買うか?と問われれば、僕は多分しばらくは買わないと思います。カットされたプロシュートのバーゲンを待つと思います。

でも、夢だった生ハム原木、夢だった生ハム食べ放題が体験出来てとてもよかったです。一度はやってみるべきです。7000円程度でこの体験は正直格安です。

皆さんの参考になれば幸いです。今回は以上!!